ひとり言
2014年05月04日
アオリイカの里親になりました
お店では春から初夏にかけてのこの季節、アオリイカのお刺身をよくお出ししています。
いかの女王と呼ばれるアオリイカは、その姿かたちの美しさ、アイシャドウが入ったうるんだ瞳、そして何よりも肉厚でありながら甘みのある柔らかな身質のおいしさは、他のイカとは別格のものがあります。
あさだでは、主に長崎県・五島列島、高知県、近いところでは伊豆半島の真鶴といったところのものを仕入れていますが、最近では産卵場所の減少などが原因で漁獲量が減る傾向にあり、将来が心配な魚介類の一つです。
調べてみたところ、高知県・柏島のNPO団体「黒潮実感センター」さんで、アオリイカの人工産卵床を海中に設置することで産卵機会を増やし、ひいてはアオリイカの自然繁殖を進めている活動があることを知りました。さらに、その人工産卵床は、杉やヒノキの間伐材を用いていて、寄付金によってその設置をしているとのことでした。
競馬の共同馬主や、牧牛の里親は聞いたことがありましたが、アオリイカの里親とはなかなか衝撃的で、さっそく私もアオリイカの里親に応募をしてしまいました。マグロやウナギなど、養殖技術の研究が盛んですが、やはり自然のサイクルの中で自然に繁殖していくことが一番望ましいことだと思います。
いつの日か、高知県・柏島で育って水揚げされたアオリイカが、あさだのお店に登場してくれたらと思うと、ロマンを感じます。
ご興味のおありの方は、ぜひとも、「黒潮実感センター」のHPをご覧になってみてください。
「黒潮実感センター」HP http://www.orquesta.org/kuroshio/