八海山酒造へ酒蔵見学に行ってきました。
2月17日、始発の新幹線に乗って新潟県南魚沼郡五日町にある八海山酒造に見学に行ってきました。
八海山は、あさだでもたいへん人気のあるお酒で、年末からの八海山の限定品“しぼり立て原酒 越後で候”も大変好評でした。
八海山酒造は、酒所・新潟県で三位の酒造量を誇りながらも最高品質の酒造りにこだわり、小ロット仕込みによる長期低温発酵という、非常に非効率的な生産方法をとっています。その一方で、近年近代的な設備の酒蔵を新築されていてます。伝統的な手作業と独自の新しい技術と設備の融合を直接見ることが出来た、大変貴重な体験となりました。
例年に比べかなり積雪が少ないとはいえ、四方を雪化粧した山に囲まれた魚沼盆地の八海山の麓に酒蔵はありました。杜氏である製造部長の南雲さんから丁寧な 説明を受け、新旧両方の酒蔵を見て回りました。
いきなり蒸米機の猛烈な湯気に圧倒されながら、蔵の中に進んでいくとほのかに甘い香りがしてきました。コンピューター制御された工程の端々では、今もなお昔ながらの伝統的な手作業と蔵人の五感を総動員しての品質の管理・確認が行われていました。
お話をして下さった南雲さんは、毎朝四時には蔵に入るそうです。まだ誰も来ていない蔵内で一人きりで発酵中のもろみのタンク一つ一つを見て回り、うまく発酵がすすんでいるかチェックしていると言いました。“お客様を感動させたいという思いと、物作りの強い情熱が商品という形となって表れるのです。”という話を伺った時、感動で鳥肌が立ちました。同じ物作りに携わる者として深い感銘を受ける一言でした。
酒造りの知識の修得ということ以上に、我々の蕎麦打ちにも多くの共通点がある、ものを造る人の仕事に対する姿勢というものを教えられた今回の酒蔵見学でした。